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手作りを楽しもう てづくり*てづくり
手作りで遊ぶちょっとだけスローライフな、ふたり暮らしをご紹介。
着物・手作り和装小物や手作り雑貨・お料理など、 日々の暮らしまわりのあれこれです。
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以前購入した古い和布の山の中に
洗い張りに出されてそのままになっている
絽の襦袢地が入っていた。


ほんのりと淡い桜色の気持ちの良い正絹だが、
長い時間放置されていたものらしく
全体が黄ばんだようにくすんでいる。


これを灰汁(灰のうわずみ液)で
小一時間程、ことことと煮て汚れ落しをした。


灰汁についての記事はこちら
 ↓
紙ゴミの灰をクレンザー代わりに使ってびっくり効果!(その1)
灰の上澄みで正絹の布の漂白に挑戦!


さっぱりと黄ばみが落ちて、気持ちよく洗い上がった。

0831_ro2.jpg


長時間水に浸けるので、けっこう縮むかもしれないが
縮むなら縮んでしまえばよろしいと思ってやってみたら
ほとんど縮まなかった。
絽の布は縮みにくいのかもしれない。


とはいえ洗い張りは本来、
専門の悉皆屋さんにお願いするもの。
これはダメもとの古布なので自分でやってしまったが
みなさんが大切な着物や反物を洗う時には
専門店に相談されるのが一番だと思うよ。


悉皆というのは「すっかり」とか「残らず」という意味で
着物について選び方やオーダー、メンテナンス等まで
総合的にアドバイスをするお仕事。


白生地から好みの柄を染めたり
しみ抜きや、染め替え、洗い張りなどまで
なんでも相談にのってくれる頼もしい専門家。


そういえば白州正子氏の「きもの美」に
面白い呉服屋さん(多分悉皆の方)の話があった。
氏の言葉によると「ずぼらで、酒呑みで、怠け者」と
身も蓋もない書かれようではあるけれど
発注者の希望を受け止める勘は天才的で
ほとんど芸術家に近い感覚を持った人だったらしい。


「お客様は、自分勝手に注文をなさる。
 それは口ではいえないが、
 心の中でははっきりと見えていらっしゃる。
 それを過不足なくとらえるのが、私の役目で、
 ……エヘ、、どうも偉そうな事を申しまして」


「奥様方のお召しものを作るんでも、
 あっしは、一つ一つ、惚れた女のきものを
 作るつもりでやってるんです。
 それでなきゃ、気に入ったものはできやしません」


……怠け者とは思えないなぁ。
注文を形にするのに、妥協がない分
時間が掛かっていただけでは?


私の仕事でも、よくある事で
クライアントは要望をうまく伝える事ができないけど
希望のイメージは持っていらっしゃる。
それをくみとって、形にするのがデザインの仕事だ。
扱う商品を「惚れた女」のように「我が子」のように思って
制作にあたらないと、なかなかいいものは作れない。


この呉服屋さん、きっと素晴らしい職人さんだったんだろうな。
仕事を進める上で、思うに任せない事も多々あるけれど
そんな時には、この人の話を思い出して
精進するよう努めたいと思う、今日この頃でございマスデス。


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comichikoさん
洗い張りを すごいです
しかも綺麗にされて
素晴らしい技術をお持ちですね
尊敬します、

コメント有りがというございます

ポチッと応援させて頂きました
【2009/08/31 14:18】 URL | ryuji_s1 #.FTrCIao[ 編集]

comichikoさん、こんにちは~
絹ってどうしても時間がたつと黄色くなるんですよね。
私ももういらないからと言って白生地を頂いたことがあるんですが
どうしても整理にかけて漂泊しないと使えません。
その上昔は幅が9寸、今はほぼ1尺。
だから昔の生地で作ったものは商品には出来ないんです。
私も作る時は自分が欲しい物というコンセプトで作ります。
だから結局私と同じ感覚を持ってらっしゃる方が購入して下さるんでしょうね。
洋服もずっと母の手作りで既製品は着たことがないので、
他の人とはちょっと感覚が違うかも。
【2009/08/31 15:18】 URL | kaoru #W2t68xUk[ 編集]

デザインの仕事
本当にそうですよね
私はデザイナーの仕事は
クライアントの意見(希望)を丸のみにせず
消化して 初めて形になるものだと思っています

わ~ すごい 口はばったいことを(>_<)
【2009/08/31 18:01】 URL | kagawa #-[ 編集]
洗い張り
洗い張りというと、子供の時に見たお店を思い出します。毛糸を編むような、竹の棒を弓なりにそらして、生地を伸ばしていました。そういう光景はとんと見かけませんから、今はやり方が違っているのでしょう。
【2009/08/31 20:50】 URL | そよ風君 #-[ 編集]
そんな職人さんがいた時代はいい時代ですねぇ。
初コメント失礼します。ついついコメントしたくなるエントリだったので。。

惚れた女のきものを作るつもりで、、。いい表現ですね。

思うに昔の職人は、感性と謙遜を持っていたんでしょうね。

英雄色を好む、でしょうか。

うちのひい爺さんは腕のいい更紗染め職人だったらしいですが、愛人こさえて、愛人の家で仕事をしていることが多く、妻もそれを容認していたらしいです。
今だったら大バッシングくらいそうですね。

女にいい格好したい、とか、もてたい、とか、男の見栄が失われている時代のような気がする今日この頃です。
【2009/08/31 21:31】 URL | だるまや6代目 #TvgoNfxI[ 編集]

こんばんは!

そうですね!
感性の問題だから、そこの所が一番難しい所ですよね?
でも、皆同じ感性だと、全て同じになってしまうし・・・難しいです。
私は、陶芸の会員さんが作りたい作品がある時は、
その写真を見せて欲しい事を伝えます。
言葉だけでは、中々伝わらないものです。
そして、rakuのポストカードでは随分ご迷惑をお掛けしてしまったと、反省しました。v-435
【2009/08/31 21:45】 URL | tourien #-[ 編集]

灰のクレンザーは愛用してますが、
上澄み液漂白は試してないです。
でも、すっきりしてますね。
呉服屋さんの話は、面白く読みました。
ぺぺもサービス業、お客様と接するときには
惚れた女…いや、男、と接するようにしようと思います。

ところで、ぺんこちゃんに
「・・・だれ?」
と言われてしまいました。
久しぶりだから?
【2009/09/01 06:54】 URL | ぺぺ #-[ 編集]

正絹はどうしても年月が経つとこのように黄ばんでしまいますね^^;
私も着物の古いのを勝ってくると必ず一度洗いますがその方が気持ちがいいし、縮んだ場合そのサイズで裁断できるから。

悉皆やさん最近見かけなくなりましたが、浅草で名前を忘れましたが水だけで化学薬品を使わずシミ落としをしてくれるということを雑誌で知り、小躍りするように着物3枚持ち込みました。
こんな職人さんがいたなんて本当に嬉しくなり、仕上がって取りに行った時は手土産も持って行ったほど♪

灰を使っての汚れ落とし方法もシッカリ覚えておかなくっちゃ。
【2009/09/01 12:19】 URL | boumama #-[ 編集]

comichikoさんの灰シリーズですね。
灰ってほんとに偉いなぁ。

いいお話をありがとうございます。
そうですよね。
お客様の気持ちも汲み取らなくては、なんですね。
思っていても、うまく言えないことって多いですから、それを汲み取ってくれる
人がいたらどんなにいいかと思います。
そして、わたしもそんな人になりたいと思います。
お客様はいないですけど・・
【2009/09/01 17:16】 URL | ミーヤ #-[ 編集]

近頃はなんでもかんでもスピードが求められて、
買った、その場で着て帰りますとか・・・既製品が多いから可能だけど。
なんだかさもしさを感じてしまうんです~。
きっとすぐ飽きちゃって、また新しいものをってなるんだろうなと。
惚れた女の・・・って心意気で作っていただいたものに囲まれて暮らしたいなぁ~。
応援( v^-゜)σ★
【2009/09/01 21:11】 URL | にぽぽ #-[ 編集]

昔の人はこうやって
色々な染み抜きを工夫したんですよね。
下のピンクペパーのお料理もいいですね。
私も今日使ってみました。
初めて使うスパイスでしたが。
【2009/09/02 21:52】 URL | アッキー&ナッキー #-[ 編集]
悉皆屋さん
古紙が灰となって布が再生されるなんて、エコロジーですね。

いまやすっかり染み抜きやかけはぎなどのお手入れをお願いするところ、というイメージになってしまった(実態もそうなっている)悉皆屋さんですが、もともとはお誂えで、染め・デザインからトータルでプロデュースしてくれる人だったんですね。
(「悉皆」の「悉」は「悉く(ことごとく)」とも読みますね。)
もちろんごく一部の人の依頼を受けていたわけで、一般には呉服屋さんがそうした役割をしていました。
今はもともとの意味での”悉皆屋”さんはいないかもしれません。
(作家さんや業者さんの間に入って着物作りをしている人はいます。)

「惚れた女のきものを作るつもりで」という言葉、いいですね。
自分の家族や友人、大切な人に着せたくないようなものを作ったり、売ったりは面白くないでしょうし、それをなんとも思わなくなったらプロとして大きなものがか欠けてしまいますね。
私は無意識ながら「数十年つきあっていく友達にすすめられるものを」というのが根底にある(ものの一つ)みたいです。
【2009/09/02 23:50】 URL | うめももさくら #n5e.SayY[ 編集]
ryuji_s1さま
いえいえ、洗い張りの技術なんて持っていないんです。
これはホームクリーニング用の市販の洗剤を使って
手洗いしただけのもの。
でも、さっぱり洗いあがってうれしいです♪
【2009/09/05 12:38】 URL | comichiko #FyqV3IL6[ 編集]
kaoruさま
きちんと管理していても、絹は時間が経つと
全体に黄ばんで、すすけた感じになってしまいますよね。
デリケートな布なので、扱いも気を使います。
でも、そういったもろもろを差し引いても
正絹の魅力には抗い難いです。
昔の人の体格は、ずいぶんと小柄だったので
九寸幅で十分だったんでしょうね。
昔着物は素晴らしいものがたくさんあるけど
小柄な私にさえ小さいのはいかにも残念です。
kaoruさん、洋服もすべてお母さまの手作りですか!
素晴らしいですね!
そんな方もいらっしゃるんだなぁ……。
【2009/09/05 12:58】 URL | comichiko #FyqV3IL6[ 編集]
kagawaさま
> クライアントの意見(希望)を丸のみにせず
> 消化して 初めて形になるものだと思っています
まったく、おっしゃる通りだと思います。
ただ伺ったご希望を形にするだけじゃなくて
それを消化して、はじめて提案が出来るのだと思い
日々試行錯誤を繰り返しています。
【2009/09/05 13:03】 URL | comichiko #FyqV3IL6[ 編集]
そよ風君さま
弓なりにした竹の棒は、洗い張りや染色の時に使用する「伸子」ですね。
今でも専門の職人さんは、この道具を使っていらっしゃいます。
機能性ももちろんですが、伸子でピンと張られた絹布が
干されている風景は美しいものだなって思います。
【2009/09/05 13:21】 URL | comichiko #FyqV3IL6[ 編集]
だるまや6代目さま
ようこそだるまや6代目さん、はじめまして!
コメントをありがとうございます♪
本当に日本には素晴らしい技術と謙譲の美徳を持った
職人さんがたくさんいた事でしょう。
その素晴らしい文化が、後継者不足などの諸事情で
先細ってしまいつつある事が残念でなりません。
昔は仕事はともかく、女性に対しては
やんちゃな職人さんが多かったと聞きます。
そんな時代だったのでしょうね。
私としては、ダーリンに愛人を作られたくありませんが(笑)
【2009/09/05 13:33】 URL | comichiko #FyqV3IL6[ 編集]
tourienさま
ご迷惑だなんて、めっそうもない!
そよ風君さんの原画も拝見できて、楽しく作らせていただきましたよ。
気に入っていただけたみたいで
とってもうれしく思っています。
> 私は、陶芸の会員さんが作りたい作品がある時は、
> その写真を見せて欲しい事を伝えます。
百聞は一見にしかずとはよく言ったもので
言葉を尽くしても、ひと目見るほど明快に
伝えるのは難しいですもんね。
【2009/09/05 13:40】 URL | comichiko #FyqV3IL6[ 編集]
ぺぺさま
ぺぺちゃんに「惚れた男」のような接し方をされたら
お客さん、ぐらぐらしちゃうかも。
(自称)15歳のぺぺちゃんは、あんまり罪な事をしないように(笑)
ぺんこは、ぺぺちゃんを忘れるとはいけない子ですね。
……ねぼけていたのか?
【2009/09/05 13:52】 URL | comichiko #FyqV3IL6[ 編集]
boumamaさま
アンティーク着物は大好きで、もっぱら古着派ですが
やはり時間と共に、汚れやくすみが出てくるもの。
私も購入後に一度丸洗いに出しています。
着物より洗いの方が高いけど
両方の料金をあわせても決して損な買い物ではないものばっかり(笑)
化学薬品を使わずにシミを落とす技術を持ったお店が
今でもあるなんて、びっくり!
昔は化学薬品などはなかったけど、そういう技が受け継がれていたんですね。
早速ネットで探してみよう!
【2009/09/05 14:06】 URL | comichiko #FyqV3IL6[ 編集]
ミーヤさま
こんにちは。
仕事でも、お友だち付き合いでも
コミュニケーションってとっても大切な事ですよね。
本当にいろいろな人がいるから……。
口下手だったり、無愛想だったりする人もいるし
引っ込み思案で打ち解けるのに時間が掛かる人もいる。
でもゆっくり話をしてみると
とっても素敵な面が見えてきたりするから
人付き合いって難しいけど、面白いです♪
【2009/09/05 14:16】 URL | comichiko #FyqV3IL6[ 編集]
にぽぽさま
お手軽な既製品って味気ないけど
そうは言っても、暮らしの中に必要だったりもします。
ふだんは着物を着ていても
場合によってはジーンズとシャツじゃないとって時もあるし。
そんな中で、うまくバランスをとりつつ
長-く付き合える品を、ひとつずづ増やしていきたいです。
【2009/09/05 14:29】 URL | comichiko #FyqV3IL6[ 編集]
アッキー&ナッキーさま
化学薬品などがない時代、入手しやすい材料で
いろいろな工夫をしながら、洗濯や掃除をしていたのでしょうね。
その結果、パーフェクトな循環型社会が成立していた。
先人から学べることって、たくさんありそうです。
【2009/09/05 14:41】 URL | comichiko #FyqV3IL6[ 編集]
うめももさくらさま
今の時代、白生地から色、柄、形などをすべてオーダーして
好みの着物を仕立ててもらうという事は
かなりの余裕とそれなりの教養がある方でないと、
なかなか出来ない事ですよね。
この本で紹介されている呉服屋さんは
ご主人(白洲次郎)の羽織裏に、見事な虎の皮の模様を持ってきたそうです。
「むらむらと洗い朱をぼかした上に、奔放な筆づかいで
うす墨で縞が描かれている」もので
「職人に何度やらせても、思うようにいかないので、自分で描いた」そうです。
素晴らしいディレクターです。
> 「数十年つきあっていく友達にすすめられるものを」
素敵な考え方ですね。
うめももさくらさんファンが、たくさんいるのもうなずけます。
【2009/09/05 15:03】 URL | comichiko #FyqV3IL6[ 編集]
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鈴木道子

comichiko

Author:comichiko
フリーランスのグラフィックデザイナー。
装丁、パッケージ、VI、イラスト、
キャラクターデザインなどなど
いろいろやっている。
同じくグラフィックデザイナー(会社員)の主人とふたり暮らし。

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